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<h1>3Dプリンターの種類</h1>
<p>3Dプリンターは機種の種類によって、家庭用で購入できるものは大きく分けて以下の2種類です。</p>
<ol>
  <li>熱溶解積層方式 (FDM)</li>
  <li>光造形方式 (SLA)</li>
</ol>
<p>以下にそれぞれの方式の違いについて紹介します。</p>
<h2>熱溶解積層方式</h2>
<p>熱溶解積層方式(FDM, FFF)は、熱で溶かした樹脂を積み上げていき、立体を造形する方法の3Dプリンターです。</p>
<p>以下のような特徴があります：</p>
<ul>
  <li>材料費は1kgあたり2,000円程度から購入可能で、比較的安価で、入手しやすいです。</li>
  <li>比較的大きな造形物を作りやすいです。また、造形物を複数分割して出力した場合も、3Dペンや温度調整ハンダゴテを利用することで接着が可能です。</li>
  <li>造形後には積層痕が残りますが、洗浄は不要です。</li>
  <li>フィラメントと呼ばれる糸状の樹脂を使用します。さまざまな3Dプリンター用の熱可塑性樹脂が開発されており、強度や硬さ、価格などに応じて樹脂を使い分けることができます。</li>
</ul>
<p>以下の点には留意する必要があります：</p>
<ul>
  <li>光造形よりは積層痕が目立ちやすいです。特に、大口径のノズルを使用したり、出力速度のためにY軸の解像度を下げた場合に目立ちます。積層痕を目立たなくするためにはパテを盛って削ったり、サーフェイサーを吹いたりするなどの表面処理が必要になります。</li>
  <li>透明な樹脂を使用した場合、内部の積層痕が目立つ場合があります。</li>
</ul>
<h3>熱溶解積層方式に向いている造形物</h3>
<ul>
  <li>ヘッドシェル</li>
  <li>角の芯材など、大きくて硬めの芯材</li>
</ul>
<p>など</p>
<h2>光造形方式</h2>
<p>光造形方式は、紫外線で硬化する樹脂（UVレジン）を利用して、液晶ディスプレイなどを利用し、紫外線を照射したところだけを固めて積層していく方法の3Dプリンターです。</p>
<p>以下のような特徴があります：</p>
<ul>
  <li>低価格帯では、熱溶解積層方式よりも高精度で積層痕のない造形物を出力することができます。</li>
  <li>造形サイズは比較的小さめですが、1層ごとに固める時間が一定のため、複数の小さな造形物をまとめて出力したり、高さの低い造形物を出力する場合には有利です。</li>
  <li>UVレジンと呼ばれる、紫外線で固化する樹脂を使用します。</li>
  <li>透明なパーツを比較的きれいに造形することができます。</li>
</ul>
<p>以下の点には留意する必要があります：</p>
<ul>
  <li>造形後には洗浄が必要です。水洗いできる樹脂とIPAなどの洗浄液を使う必要がある樹脂がありますが、いずれにしても洗浄に使用した液体は後処理してから捨てる必要があります。</li>
  <li>UVレジンを扱う際にゴム手袋と防毒マスクを着用する必要があります。UVレジンは有毒ガスが発生する場合があり、また人体に有害で、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。</li>
</ul>
<h3>光造形方式に向いている造形物</h3>
<ul>
  <li>透明な角や爪</li>
  <li>小さめのアクセサリー</li>
  <li>口内のパーツ</li>
</ul>
<p>など</p>
<p><a href="/tags/3D%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC">#3Dプリンター</a></p>


関連項目